10円様

アリー/ スター誕生の10円様のレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
3.7
ジャネットゲイナー、ジュディガーランド、バーブラストライサンド。この重鎮たる面々はみなスター誕生で主役をはった女性であります。スター誕生の元は1932年のジョージキューカー監督がコンスタンスベネットを主役にした映画「栄光のハリウッド」であり、そこから4度もリメイクされました。そして今回の主役はレディーガガです。凄い事にはスター誕生で主役を演じた女優はバーブラ意外アカデミー賞にノミネートされています。ガガ様も例外ではありません。オリジナルから約80年、前作から約40年の年月を経てのリメイク。しかし今更感など微塵もなく万人の需要に応える事ができたのは実は私は不思議でありました。

ただこのシリーズ、最初の二作はハリウッドの古典的叙事詩、バーブラ版はニューシネマの反抗精神、そして今作はフェミニズムとその時代に合った作りになっているんですね。アリーが「自分の顔がコンプレックスだ」と言いながらもスターダムにのし上がり、女性目線から男性の愛に応える流れは正に今の時代を象徴しているでしょう。

ガガ様の凄さはもう分かっているんですが、ここで更に唸らせたのはブラッドリークーパーです。当初今作はクリントイーストウッドが監督する予定でしたがブラッドリーに譲る形になりました。私は「ジャージーボーイズ」が苦手だったので良い選択だったと思ったのですが、ここまで歌って酔っ払って落ちて行って、それを全て演出できる人だとは思いませんでした。数年前までは顔だけの俳優なんて言われてましたが、全くそんな事ないと完全に証明しましたね。ファンとしては嬉しい限りです!

ただアリーがスターダムを駆け上がる展開がとても早すぎて気がつけば有名人になっているところ。ちょっとついて行けませんでした。ここがボヘミアンラプソディーと大きく異なる部分でしたねえ。(比べる理由もないけどさ)