滝和也

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜の滝和也のレビュー・感想・評価

3.5
ララァ…
あぁ刻が見える…。

ララァ…私を導いてくれ

ララァは私の母になって
くれたかも知れない女性だ…

その悲劇の始まりであり
出会い。

そして開戦前夜!
独立愚連隊、月へ!

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN4
運命の前夜」

暁の蜂起の責任を取り、シャアは除隊。南米ジャブローへ。そこで謎の力を持つ少女ララァと出会う。シャアは彼女を連れ宇宙へ上がる。ジオンではミノフスキー博士が亡命を図らんとしていた。そしてスミス海の惨劇が起こる…。

シャアとララァの出会いを描く前半、ミノフスキー博士が亡命し、追撃戦が描かれた後半。ジオンに対抗すべく動き出す連邦、アナハイムが差し込まれていく。

何となく駆け足で一気に開戦にもつれ込んで行く感じ。寸評しにくいんですよね。原作通りですし、監督も原作者である安彦良和さんですし。

月面での戦闘が見せ場であり、ラルのヴァッフェ、黒い三連星の旧ザク、そして赤い旧ザクを駆るシャア。トップエース達が集まるこのチームがあからさまに独立愚連隊の雰囲気で楽しい。ラルが隊長だけど誰も言うことを聞きそうにない(笑)ガンキャノンの大隊を血祭りにあげるのはガンキャノンが弱い訳でなく、旧ザクが優秀な訳でもなくて、コイツらが強いだけなんじゃないかなと思ってしまいます…。

原作でも違和感だけが残るガンキャノン試作型の登場。やはり無理ムリですね。何故シャア、ラル、三連星が後に気づかない…。赤いキャノンはザクを格闘でもアムロが乗れば凌駕しますからね…。まぁジオンのモビルスーツの凄さ、話の盛り上げにも1役買いますから、致し方無いのかな…。

ちょくちょく入ってくるサイド7のアムロの日常は全く無くても良い感じ。フラウの声(ララァもだけど)が違い過ぎだし、アムロとの関係もTVに繋がるほどでも無いですからね…

一気に開戦まで進みましたが、やりたいのは次巻以降のルウムかなと。
滝和也

滝和也