sicklychic

ちょっとの雨ならがまんのsicklychicのレビュー・感想・評価

ちょっとの雨ならがまん(1983年製作の映画)
3.5
やっぱりパンクは青春だなぁ
と思ってしまった。

そして多分、
今まで見た中で一番古い
渋谷スクランブル交差点?
109の前?

ガサガサのサウンドに
あの距離感、
パンパンのお客さんの波、
40年経っても音楽がある場所は
あまり変わらないんだなと。

ただ、今のわたしたちは、きっと
音楽は「趣味」としか捉えていなくて
そこが違うのかもしれないと
思います。

パンクもHipHopも、
時代を変えようと
イギリスやアメリカで生まれて、
映画の中の彼らは、
本来の、時代を変えようとしていた
雰囲気や流れを
今よりも濃く感じているはずで、
意図が趣味に変わろうとしている
そんな時間の中にいたのかもしれません。

インタビュアーの方の服がかわいいのと、町蔵さん?の髪型と
厚めのセーターの首の感じが
すごく良かったです。

石井 聰亙さんのセリフも良かった。

職業「ヒモ」と言えることに
平和を感じずにはいられなかった。

パンクは音楽ではなく、
その人だと思うのだけど、
最後、町田さんのセリフの言い方に
パンクを感じました。
やりたくても私にはできないあの感じ。
かっこいい。
sicklychic

sicklychic