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偶然と想像のsicklychicのネタバレレビュー・内容・結末

偶然と想像(2021年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

わたしには合いませんでした。
これは最近撮られた映画なのだろうか?

久しぶりの映画館はしごで、一本目が良すぎたのも良くなかったかもしれません。

登場人物全員周りにいないタイプの人たちだったので、感情移入できないままなのもきつかった。

1話目、女の人が社員含め全員めんどくさい。
ワンシーンが長すぎる上に会話がつらい。男の人が考えた女の人の会話という感じ。別れたてならまだしも、2年も前の相手とする会話ではない。
決定打はぱっつんの子、上着はどこから。椅子の上にはバッグしかなかったはずなのに唐突なカーキのジャケット。渋谷の街をパシャっと撮って清々しい〜の流れが理解できなかった。

2話目、ただただ苦痛。
まだ随分残りある…て思ってしまった。
ほとんど観てません。ごめんなさい。
芥川賞に怒られるんではないかと思った。

3話目、これがダメだったら本当に帰りたいと思っていた。
青いシャツのかたが随分失礼だな…と思っていたのだけど、白いシャツのかたが不思議さんで救われたかと思いきや急に舞台のセリフみたいになり、興醒め。役柄を交代するのは可愛らしいなあと思った。のに舞台になってまたさめた。
お茶を習っている奥さんの淹れてくれた普通のお茶、あれは多分白湯。もしくは白湯に見えるほど薄いお茶。コントラスト強い。

こんなに合わなかったのは、雰囲気無視で唐突な語りを会話に挟んでくる上に全員が棒読みだったからかもしれません。

この監督の作品、畏れながら一つも拝見していないのですが…、この作品は、わたしにはフレッシュすぎました。
個人的な意見ですが、映画は特別な空間だと思っており…、背景や風景はありのままなのに、役者だけが衣装を着てそこにいるように見えたから、そんな風に写ったのかもしれません。
全てがちぐはぐで、リアルにもファンタジーにも遠いと感じました。

村上春樹さんが苦手なので、何人かに勧められた「ドライブ・マイ・カー」を観るか観ないか迷っていて、この作品が良かったら観ようと思っていたのだけど、しばらく寝かせておこうと思います。
数年前に新宿で見逃した「Happy Hour」、信頼のおける友達から「長いけど観て後悔しないと思う」と言われていたのだけど。
いつか機会があったら挑戦しようと思います。うーん。残念。
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