人間を捕食する異形・喰種が潜む東京を舞台にした物語。
原作は石田スイ先生による人気漫画です。人を喰らう正体不明の怪人喰種が蔓延する東京を舞台に、金木研（窪田正孝さん）が喰種と出会い、生きていくことを覚悟した物語となっています。
原作は未読ですが、映画のテンポは早いです。金木以外にも多くのキャラクターが登場しますが、深掘りすることなく物語は進んでいきます。観客を置いてけぼりするほどではありませんが、気になる人は気になるくらい説明不足です。
演者としては主人公・金木研を演じる窪田正孝さんの演技は圧巻です。冴えない大学生が怯え、狂喜し、絶望する様はお見事。ヒロイン・霧島董香を演じた清水富美加さんも演技力が良いです。そのキャラクターになりきるころができていて、これからを期待できる女優さんでした。
アクションシーンもCGはショボい感じはしますが頑張っていました。今の邦画の限界なんでしょうね。終盤には戦闘シーンもあり、魅せるものはありました。
題材がカニバリズム、マイノリティというのもあって、地上波だと放映も難しいのかなと感じます。ただ実写化作品の中では雰囲気を壊さずに、演技力のある俳優を集めているので、良かったと思います。
最低限の流血はありますので注意してください。
