彦次郎

KARATE KILL/カラテ・キルの彦次郎のレビュー・感想・評価

KARATE KILL/カラテ・キル(2016年製作の映画)
3.5
スナップ動画のために人員を誘拐する謎の組織「キャピタル・メサイア」に女優を目指して渡米した妹マユミを捕らえられた兄ケンジが殺人空手「手」で悪党たちを成敗していくバトルアクション。
失踪した人物を探すにあたって聞き込みを始めるのは常套手段ですが本作の場合①聞き込み開始②相手が無視するかキレて暴力をふるってくる③その相手をぶちめのすという流れが遵守されております。その聞き込みでキャバクラに乗り込む際に店長が木刀をふるって敵対するのですがこの人物禿頭に軽口で殺意をふりまき敵わぬとみるや命乞いをして更にもう1度襲い掛かるというお手本のような小悪党でした。なぜか終盤にケンジが剣豪と対決した際に亡霊として現れるという優遇ぶりで本作でトップクラスに印象に残る人物でした。
妹マユミを演じるのがセクシー女優として高名な紗倉まな氏です。案の定というか他女キャラ(ケンジの相方となる片腕ケイコ等)も含めてエロ要素も入っており眼福ともいえますがご家族でのご鑑賞時には気まずくなりそうなので注意していただきたいところ。
イロモノ扱いと一蹴するのは簡単ですが本作での見どころはケンジ演じるハヤテ氏のアクションでしょう。ジャケットほど過剰な筋肉ではありませんが基本は身体一つで危難を潜り抜ける空手は見ごたえがありました。剣豪との対決がトレーラー内とかギミックも好ましいです。監督が肉体欠損に関心があるのかその方面の描写というか血の匂いが滴るので万人受けは絶対にしませんがシンプルなアクションとしては楽しめました。
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