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クロムスカル リターンズのkuuのレビュー・感想・評価

クロムスカル リターンズ(2011年製作の映画)
3.5
『クロムスカル リターンズ』
原題 Chromeskull: Laid to Rest 2
映倫区分 R18+
製作年 2011年。上映時間 93分。
殺人の様子を撮影する連続殺人魔の狂気を残虐描写満載で描いたスプラッタースリラー『クロムスカル』の続編。
銀色のドクロの仮面をかぶり、右肩にはビデオを装着、両手にサバイバルナイフを持って被害者を惨殺。
その模様を撮影し、ビデオを警察に送り付けるサイコキラーのクロムスカル。
前作は2009年に製作されたものの、全編にわたる過激な残酷描写のため、日本では製作から14年を経た2023年にようやく劇場公開された。
続編である本作は2年後の2011年に製作。
前作をこえる人体損壊のバイオレンスが繰り広げられる。
監督・脚本は『X-ファイル ザ・ムービー』『ターミネーター サラ・コナー クロニクルズ』(ブライアン・オースティン・グリーン(プレストン)とトーマス・デッカー(トミー)は『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』に出演し、オーウェン・ヨーマン(キング)は同番組のパイロット・エピソードで重要な役を演じてた。)などに参加した特殊メイクアーティストで、2021年に48歳の若さで他界したロバート・ホール。
殺人鬼クロムスカル役を前作に続いてニック・プリンシピ、同じく前作から続いてクロムスカルに追われるトミー役を『エルム街の悪夢』のトーマス・デッカーがそれぞれ演じた。

被害者を殺害する様子を映した映像を送りつけられた警察は、殺人鬼クロムスカルの模倣犯の出現を疑う。
以前狙われたことのあるトミーは、警察にクロムスカルについて証言するが、再び標的にされてしまう。
クロムスカルの殺しの手口は残忍さを増していて。。。

かろうじて死を免れたクロム・スカル(ニック・プリンシピ)は、彼が去った場所の続き...そして新たな恐怖と破壊の道を切り開くことに執念を燃やしている。

京都みなみ会館閉館かぁ~残念。

ロバート・ホールが脚本と監督を担当。
主にメイクアップアーティストとして知られながら、彼はこの物語を巧みにコントロールし、21世紀の非常にパワフルなシリーズに仕上げてる。CGの使用はごく控えめで、実用的なエフェクトやゴア描写はホラーファンを満足させるに十分すぎるほどでした。
ホラーの象徴であるダニエル・ハリス(『ハロウィン』シリーズの4作目と5作目で演じたジェイミー役が有名)がかなりのカメオ出演を果たしているほか、おなじみのブライアン・オースティン・グリーンが主演を務めている。
彼のキャラは『ソウ』を思い起こさせるところがあるんは否めないし残念なことだと思うけど、そのような比較も克服しているかな。
クロムスカルはジグソウではなし。
彼は贖罪や人間性を試すことなど気にしていない。
今作品には、組織を中心とした神話が展開されているが、これは少し複雑で、ついていくのが大変だと感じたかな。
つい先日みた前作をもう一度見るか、本作をもう一度見るか、解説を聞く必要があるかもしれない。
ここには、組織を探求するための多くの可能性があり、また続編の可能性もあるように感じる(ただし、しっかりとしたストーリーがないまま進まないことを願うが)。
この続編はオリジナルよりも成熟している。
また、同じ強みのテンポの速いアクション、恐怖、血糊に頼っているのも確か。
そういうタイプのホラー映画が好きなら、これは必見やとは思います。
これは、ただただビビるのを主として考える映画やと考えたら十二分に楽しませてくれた作品でした。
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