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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのtajimaのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

RaMuちゃんがシネマンションの胸糞回でオススメしていたので気になって観賞しました。

まず、タイトルはギリシャ悲劇のアウリスのイピゲネイアから来ているようです。
あらすじは、医師の両親と娘、息子の四人家族の元にマーティン(バリーコーガン)がやってくる。彼は父を亡くしており、それは医師の父が酒を飲んでオペしたことによる過失によるせいだった。復讐のために近寄り、家族に異変が起こり始める。1下半身が動かなくなる2食欲がなくなる3目から血が出る4死のステップでやってくる。マーティンは医師の父に家族3人のうち誰か一人だけ選んで犠牲にすれば他は助かると伝える、、

終始居心地の悪さを感じる映画でした。カメラワーク、BGM、なによりバリーコーガンの演技がそうさせます。復讐しに来ているのに無表情で坦々と進めていきます。

検査しても全く異常はなく、精神疾患としか結果がでない。どうすることもできず、みな誰かが犠牲にならなければいけないと悟り、父に私は助けてとアピールし出す。母は殺すなら子供どちらか、また子供を産めばいいと発言する。娘はマーティンに恋心を抱いており、私の足を治してくれたら二人で逃げようと懇願する。息子は髪を短くしろと父に言われていたのに伸ばし続けた髪を切る。しかし、父は自分で決断できず、運に任せて犠牲者を選択する。

「私を犠牲にして家族を助けて」っていう言葉が一回も出てこないんです。それが一番の衝撃でした。
人間の本性は利己的で醜いということで
す。

マーティンはどうやって体に異常をきたしたのか。なぜ母には症状が出なかったのか。どうやって犠牲者が出たあとに他の症状が出ていた者が元に戻ったのか。マーティンは神の使者?能力を授かった?呪い?頭のなかが???の状態で映画は終わります。マーティンの正体は全く明かされません。

結論、胸糞映画です。
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