YoshitakaBaba

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのYoshitakaBabaのレビュー・感想・評価

4.2
ヨルゴス・ランティモスの聖なる鹿殺し。
こんなにも不気味で悍ましい映画は中々ありません。
なんなら本当に胸糞悪い映画です。
自分はこんな映画を絶対に家では鑑賞しませんが、映画館でなら鑑賞します。
そんな胸糞映画の制作はA24。
そんなA24の映画の特集がコロナ禍の少し前のシネクイントでやっていたのでそのタイミングで鑑賞しました。
噂には聞いていましたが、本当に胸糞悪い映画です。

このヨルゴス・ランティモスはカメラワークが変態的です。
シャイニングでお馴染みのキューブリックに影響を受けているらしく、シンメトリーの構図の多用。
そしてこの映画で特に目立つズームイン・ズームアウトの多用。
カメラワークだけで不穏さを表現し、そしてストーリーでよりその不穏さを強調している印象でした。
本当にヘビーな映画だと感じました。

そして極め付けは多くの良いキャストがいる中人には目立っていたのがバリーコーガン。
そんな不穏さは全部彼のせい。
バリーコーガンはこの映画以降サイコパスの印象が強すぎてエターナルズではギャップが凄かったです。
正直パッとしない印象ですが、演技は圧倒的。
コリンファレルでもニコールキッドマンでもなくバリーコーガンの映画のだと思いました。
異常なこの演技。
バリーコーガンを知ってもらいたいです。
とにかく異常な演技に驚かされます。
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