ふしみあい

22年目の告白 私が殺人犯ですのふしみあいのレビュー・感想・評価

3.8
映画が始まっていきなり、資料映像や過去から現代に到るまでの流れがすごい勢いで流れ、それがめちゃめちゃ格好良くて好きだった。

俳優さんからして何かあるんだろうな、と考えながら観るも、最後はまんまとそうだったのか−!と思わされる。
すごく映画的なところもある一方、2時間ドラマみたいなところもあって、手放しで大絶賛というところまでは行かない気がする。

男性の俳優さんたちがすごくよかったのに対して、女性キャストがあんまり好きではなかった。

殺害された5人が選ばれた理由とか、夏帆の態度とか、色々微妙な部分も多かった印象。
でも藤原竜也のもつカリスマ性とか伊藤英明の一切笑わない顔とか、時の経過の演出とか、好きなところもいっぱいある。
入江悠監督作品、全然見てないのであまり感慨深くないせいもあるんだろうけど好きなところと微妙なところが半分半分の割合であった気がした。

螺旋階段での逃走劇から始まるOP、藤原竜也の会見のフラッシュの嵐、ニュースの撮影スタジオのわちゃわちゃ感など、すごい面白かったのに、その他の部分で中だるみするせいで勢いが徐々に失われていってるような印象がある。

あと仲村トオルの別荘なんか世界観にあってなくて、ドラマのセットみたいで、すごく気になった。
モニターもあんないらんやろ…という感じ。でもモニターに映った恋人を背景に仇を討つ、みたいな演出はしつこいけど好きだった。