QvQ

ガラスの城の約束のQvQのレビュー・感想・評価

ガラスの城の約束(2017年製作の映画)
3.8
どうしてかな、最後泣けた。案外いい涙でびっくりだ。いろいろ頭を巡らせながら観てたけど、途中で何度もわかんなくなって、どういう終わりかたになるのか、そしたらどういう風に気持ちを持ってこうかと、かなり不安なまま観てたから余計かもしれない。

経済的に子どもを追い詰める親に親の資格はないと思う。最低でも衣食住だけは保証するのが親だろうと思う。この作品を観ながら思い出したのは「はじまりへの旅」と「存在のない子どもたち」。経済的に子どもが困窮するという点では似通ってるけれど、親が子どもにどれだけ愛情を持って接しているかという点ではかなり違う。接し方が間違っているかどうかは置いといて(イヤ、まあとりあえず、だ)、本当に子どもを不幸にするのはやっぱり愛情の欠如!、…と言ってしまうのは乱暴かもしれないけど、(経済的な安定を子どもに提供することで愛情を示すってこともあるのかもしれないし)でもやっぱり子どもと遊んだり話をしたり、そういう関わりを避けて過ごそうとする親も、やっぱり親の資格はないんじゃないかと思ったりするわけです。

ここ日本にも、仕事人間でほとんど子育てに参加せず、お金だけ稼いで責任を果たそうとしてる親がいるのでは?どっちがひどいとか言えるようなことじゃないかもしれないけど、レックスは少なくとも愛情という点では親としての在り方を間違えていなかったようにも思う。愛情過多過ぎなのは否めないし、だったらもっとやり方あったでしょ、とは思うけど。

この両親を簡単には肯定したくはないけれど、例え親であっても悩み迷い間違いながら必死で生きているっていうことだけは思ってあげたいかなと思いました。いや、本当に子どもを悩ます親は最低ですよ、それは本当にそうだけれども、ですけど。

上に挙げた2本の映画もだけど、子どもたちが健気で賢くて強くてホント救われます。そういう意味では最近観た「ワイルドライフ」もかな。いい親、ちゃんとした親ってどんなんなんだろうな。育った子どもが立派だと、反面教師的な面も考えてワケわからなくなります(笑)
QvQ

QvQ