ケンタロー

新感染 ファイナル・エクスプレスのケンタローのレビュー・感想・評価

3.5
アイデア次第で映画はグッと面白くなる♪っていうお手本のようなパンデミック・ニッチ・ホラー!

走る列車を舞台にした閉鎖的アクションや密室スリラー。
うん。これはよくあるよね!
スピード感溢れるパンデミックホラー。
うん、最近のゾンビはスピード重視だよね!

どちらもこれまでたくさんの作品が作られてるけど、うまーくミックスした上に、随所にアイデアを盛り込んでまったく新しい作品に仕上げてるのがこの作品の凄いとこだわ。。。

感染者=ゾンビの描写に力を入れるんでなく、ちゃんと主人公他、登場人物を丁寧に且つ、わかりやすく(ここ重要!)描いてることで、感情移入がしやすいのが好感がもてる。ゾンビ映画は群像劇のレベル次第だよ、やっぱ。
どうしてもCGやバイオレンス&グロ描写に力を入れがちなんだけど、登場人物に魅力がなければダメなんだってことをホント実感させられるねぇ。

そうそう!ゾンビものには欠かせないはずのグロ要素が抑えられてるのも本作品の特徴。
銃火器や刀剣で殺傷するシーンがまるでなく、基本、殴る蹴るで戦闘していくっていう…笑 きっと倒せてはなくて、ノックダウン止まりなんだよね、アレ。ある意味コワイ…笑

実に平和的なゾンビ映画とも言える。でも、じゅーぶん怖いけどねッ!

惜しむらくは、ちょっと長いかなってトコ。この手の作品は、没入感と集中力が要なので、あと20分絞って100分台のほうが理想的だったようにも思う。

ヘタに続編を匂わせるようなことが無いのも好きだったな。
監督の潔さとかこの1本に懸ける力ってものを感じれたもの。
どんなジャンルであれ、ヨン・サンホ監督の次作に期待大!
追っかけよっと♪

あっ!そーだ!
KTXって乗ったことないんですが、トンネル走行時って車内照明って落ちるもんなの?! それってデフォルト?
車内モニターとかは作動しておきながら、トンネル走行時だけ照明が落ちてたのが、ちょっと引っかかっり…。
重要なシークエンスだけに、鑑賞中この部分だけが、ムムム?って疑問に感じておりまして…(汗)