KouheiNakamura

スプリットのKouheiNakamuraのレビュー・感想・評価

スプリット(2017年製作の映画)
3.7
叛逆と尊敬とシャマラン。


良くも悪くも作家性の強い男、M・ナイト・シャマラン。シックス・センス、アンブレイカブルなどのスリラー映画を手がけ、一時期迷走したものの近年では往年の勢いを取り戻しつつある男。そんな彼の新作がやってきた。
23人もの人格を持った男と、彼に監禁された3人の女子高生との攻防を描いたスリラー。例のごとくシャマラン監督お得意の「結末は誰にも言っちゃダメだよ!」系映画なわけなのだが…。

観終わって、一言。
そういうことか!そりゃ言っちゃダメだわ!シャマラン、やる気やん!
…全然一言に収まらなかった。

まさか、まさかの結末。しかし今回のシャマランの仕掛けた罠はあまりにもデカイ。デカすぎて何が罠だったのか気づかない人まで出てくる始末。一部のシャマランファンは熱狂するだろうが、中々受け入れられない人もいるだろう…。かくいう自分は座席から落ちるかと思ったぐらい驚いたわけだが。

とりあえず、一本のサスペンス映画としては及第点。シャマラン映画としては決意の一本と言ったところか。ジェームズ・マカヴォイの多重人格者演技だけでも一見の価値はある。
KouheiNakamura

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