deenity

ソウル・ステーション パンデミックのdeenityのレビュー・感想・評価

2.8
韓国ブームに乗っかって初の韓国アニメ作品。あの大ヒットした『新感染』の前日譚。
とはいえ発端になったのが何か、的な話ではなく、主となるのはそこからの人間模様かな。

たしかに出発点は駅にいたホームレスなのかもしれないけれど、あのホームレスは実際どうしたの?って部分が知りたかった気もするし、正直知らないからこそ楽しめるのかもしれないけれど、そういうアンサー的なものを求めてはいけないと言うことなのかもしれないですね。

最近わかってきたのはゾンビ映画って人間模様を楽しむものなんだということで、正直ゾンビ側の演出って結構限界が来ちゃいますよね。それこそ『新感染』みたいに全力で追いかけるとか『アイアムヒーロー』みたいに変わったゾンビが現れるとか。怖い演出に挑戦しなきゃいけない反面、特殊過ぎれば滑稽にも映りかねないから難しいところですよね。

ただ、人間心理ってやっぱ極限状態って真に迫ってるから面白いんですよね。『ウォーキングデッド』も見たことないペーペーですけど、ゾンビ映画の楽しみ方ってそういうとこなのかなって。

本作で言えば元風俗嬢のヘスンがまさにその象徴で、父親との遭遇からのくだりはグラっと方向感覚を失うような衝撃を受けました。が、面白かったかと言われたそこまで。
たしかにその運び自体は面白かったですが、やっぱりゾンビ物ならゾンビの迫力というか怖さって必要ですね。どこか現実離れし過ぎて緊張感が足らなかった気がします。

ということでわかったこと。ゾンビ映画の楽しみ方は人間模様+一定のクオリティのゾンビ側の奮闘=面白さってことですかね笑
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