一般人をターゲットにして心霊ドッキリを仕掛けるテレビ番組のクルー達が、本物の殺人鬼に襲われる話。
仕掛ける側だと思っていたら、逆に仕掛けられているということが重なって、どこからどこまでがドッキリなのか分からないという構成は面白い。
サラッとした伏線の張り方や、全体的なテンポの良さも見やすくて良い感じ。
この手のホラーはどうしても中だるみが気になるけど、80分という尺が短さでスパッと終わってくれるのも嬉しい。
終盤のスプラッター描写や殺人鬼のビジュアルもなかなか凝っていて恐怖心が掻き立てられた。
ただ殺人集団の設定があまりにも荒唐無稽すぎて逆に緊張感が削がれた気がした。
集団で襲ってくるのも滑稽に見えて個人的にはイマイチ。
スパイの正体もあからさまなヒントが出ていたので分かりやすかった。
とはいえ、ドッキリとホラーの組み合わせは斬新で面白かったし、先の読めない展開が続く前半は本当に面白かった。
偽のターゲットの男の人の演技がかなりツボだった。
ラストの選択で彼氏の方を選んでいたらどうなっていたんだろうか。
