リュミエールが牧歌的な赤子とのプライベートフィルムを撮る傍ら、対するエジソン陣営は歴史モノでしかも斬首というグロの走りとなる今作を作る。映像の荒さもあって、最初斬首のギミックに気づかなくて驚く。しかし、あんな緩い斧の振りかぶりじゃ切れないだろと思って見返したら途中で人形にすり変わってましたね…。
エジソン側はキネトスコープという一人で一つの映像しか鑑賞できない技術で、その閉じた世界で窃視の欲望に忠実な内容、つまりストリップなどを見せ、挙句映画に手を出したら斬首って…なんか、限りなく生命に対する何かを欠いているというか笑。技術がそれをどう使うかで善にも悪にもなるというのはそうなのだが、こうも積極的に負の側面を担っていく姿勢も逆に興味深い。
