未来は決まっていない……
ブライアン・シンガー監督 2014年製作
主演ジェームズ・マカヴォイ、パトリック・スチュアート、アンナ・パキン
さて、シリーズ「ダーク・フェニックスへの道」も佳境です!今回は少し変化球になりますが、前回レビューした「フューチャー&パスト」の別バージョン「ローグ・エディション」です。
これはいわゆる「ディレクターズ・カット版」のようなもので、劇場公開版に16分程の未公開カットを加えたものです。
ただ、普通のディレクターズ・カットとちょっと違うのは、「X-Men3 ファイナルディシジョン」にも登場したミュータント"ローグ"のカットシーンを中心に再編集されたものだからです。
ブライアン・シンガーはディレクターズ・カットと呼ばれることに抵抗があるようですから、僕も別バージョンとして扱いました(^-^)
大きな変更点は、当然、カットされたローグの登場シーンです。
ローグって、旧シリーズでは3作全てに出演する準レギュラーのようなキャラですよね。ウルヴァリンとも深く繋がっているし。
でも、劇場公開版では全体の流れをスムーズにするために、ほとんどの出演シーンが無くなりました。僕はローグも好きなキャラなんで、ちょっと残念でしたんで、これは嬉しいバージョンです。
ローグの能力って、他のミュータントの能力のコピーですが、単なるコピーではなく、相手の生体エネルギーまで奪うので、奪われた方はたまりませんね。
今回は、劇場公開版でウルヴァリンにより傷つけられたキティの代わりになって、ウルヴァリンを未来に繋ぐ仕事をしました。劇場版はキティが最後までやり遂げることになっていましたね。
また、ローグの元の恋人がアイスマンで、現在はキティと付き合っている複雑な間柄。それもあり、アイスマンの役割も大きく変わっています。ここも大きな改変部分です。
ただ、確かにこのローグの場面は無くても良いように、上手く編集されていて、劇場公開版に不満はありません。
実は、それとは別に加えられている大きな変更点があるんです。僕はそちらがより重要だと思っているんですよね。
それは、エリックに撃たれたことにより怪我をおったレイブンが、チャールズの屋敷を訪ねてきて、ハンクと会うシーンです。
ここはハンクが何故チャールズと共にいるのかとか、自分の能力のこと、ミュータントとしての自分自身のことをどう思っているのかが語られる重要なシーンだと思いました。
これがないと、未来のハンクがビーストの姿のままで教壇に立っている本当の意味が分からない。
まぁ、ハルクのように、興奮すると変身するくだりとか観るだけで面白いけど(ˆωˆ )フフフ…
細かな追加はちょこちょこあるんですが、大きいのはこの2点です。僕はこのハンクとレイブンのシーンがあるだけで「ローグ・エディション」の方がより好きだと思うので、0.1スコアアップしました(^-^)
興味があったら観てみてね。
最後に前回のレビューでは書けなかった「フューチャー&パスト」のみに出てくるキャラ紹介をして終わりましょう。
まずは、未来のミュータントチームのリーダー的存在ビショップ。オマール・シーが演じるドレッドヘアーの彼です。アイスマンやストームらのパワーを吸収して、それを自らのパワーとして放出できる力がありましたね。
次に、ファン・ビンビンが演じるブリンク。
空間にポートを開いて、人や物をテレポートできる能力を持っていました。
感覚が優れ、センチネルの攻撃をいち早く知る能力があるのがウォーパスでした。でも、そんなに魅力的ではなかったかな……。
他にデッドプールでお馴染みのコロッサスやトード、前作に登場したハボックらも出ていましたね。どこにいたかは探してみてください。
さあ、いよいよ「ダーク・フェニックス」は明日公開です。僕も当然、初日案件なので、行ってまいります。レビューは明後日でしょうか。楽しみですね!
なお、「ローグ・エディション」って、通常の劇場公開版も収録されているので、これから買うならこちらがおすすめよ( •̀ω•́ )و✧