若い女性を８年間も自宅に監禁し、その間レイプ、暴行、箱に閉じ込める等の拷問を行ったという悲惨な事件をベースにした話。にしては、絶望感の感じられないずいぶんと呑気なタッチ。タイトルの通り、ずっと箱に閉じ込められた恐怖がメインなのに、映像が明るすぎるのが不可解。もっと影を使わなくてどうする。
心理的な洗脳の方にスタンスを寄せたかったのかも知れんが、被害者役のアディソン・ティムリンが頑なにおっぱいを見せない感じが、ああ、テレビ映画だなと思い知らされて、また醒める。谷ナオミじゃあるまいし。製作者は「実事件の映画化」という口上に甘えている。半端にしか描けないならこんなもん映像化するんじゃない。しっかりとしたサスペンスやホラーを求める人には勧められない。
…等と思ってたらコレ製作したLifetimeって会社はなんでも、女性を応援することに特化した専用チャンネルらしい。いわく、「サステナブルな社会づくりに貢献する事をミッションとし、番組製作を始めさまざまな活動を行なっています」とのこと。ただのポリコレchじゃねえか。ハナから客層が違ったのね。意識低いただのホラー好きが間違って見てしまって、本当にすみませんでした。
