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雪合戦のTnTのレビュー・感想・評価

雪合戦(1896年製作の映画)
3.5
 誰が誰に投げてるんだ!いや当てればそれでいい、それが雪合戦。途中くる自転車の男は集中砲火されて来た道を戻る。目的の方向を諦めるほどの集中砲火というのも笑えるが、ここにはリュミエールおなじみの画角内に物事を止めたい引力が働いてると思われる。にしても、道が真っ直ぐすぎるな…広がる銀世界美しい。それのせいか妙に幻想的。後ろで二人組が物怖じせずずっと立ちすくんでるのかっこいい。最近修復され映像が綺麗になってモーションブラーとかかかってるバージョンも観たが、あれはまた別の作品であるな(僕らは真に”オリジナル”に辿り着けないことを嘆きつつオリジナルを思い続ける、というのが古き名画を観る態度)。
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