でしょうかな

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のでしょうかなのレビュー・感想・評価

4.0
1960年代、国民党統治下の台湾。建国中学夜間部に通う小四は、不良グループの友人たちとつるんでいた。ある日、仮病で保健室にいた彼は、足を痛めた小明なる少女と知り合い、二人の距離は縮まっていくが、二人の周りで次々と事件が起きる。

長い。登場人物が多い。話が分かりにくい。しかし、比較的観やすかった。
白色テロ時代に起きた実際の殺人事件をモチーフにした本作は、4時間という長尺を使い、当事の情勢と人々の情念をじっくり抽出している。話はまだ消化しきれてないんだけど、全体の雰囲気や場面ごとの演出が強力に引きずり込んでくる。以前、同じ時代の事件を題材にした「返校」というホラーゲームをプレイしたが、本作から大きな影響を受けているのがよく分かる。長さゆえに集中力切れが頻繁に襲ってきたが、なんとか最後まで観賞しきった。久々にソフトが欲しくなった映画。定期的に観たい。
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