羊の木のしおえもんGoGoのネタバレレビュー・内容・結末

主演の錦戸君は”普通の好青年”感が出ていてよかった。彼はこういう役がとても似合う。松田龍平もよく考えるといつも同じ演技のように見えるのに、実はいい人役、実は怖い人役を同じような演技でこなせるというのは大したものだと感心した。
ただせっかく6人演技派を持ってきているのにそれぞれの扱いが薄く、前科者・受け入れ側双方の人間模様や葛藤の掘り下げが浅く感じる。せっかく受け入れてくれる住民との交流で胸が熱くなっても一瞬一瞬で過ぎ去ってしまう感じ。どこに重点を置いていいか分からないままに松田龍平のサイコっぷりに持って行かれるようで、なんとなく全体的に消化不良となった。