女神の見えざる手の和桜のネタバレレビュー・内容・結末

信念を持った女性が利権まみれの男社会に切り込んでいく姿はやっぱり痛快。テンポのよい会話劇と展開で目が離せない。いつもはあまり触れられず、影で暗躍しているイメージのあるロビイストにスポットライトが当たっているのも最高。

ただどんでん返し系の宣伝文句のせいでかなり台無しになってる気もする。
この映画はオチを予測させるものとしては物凄く綿密で観客にフェアな作りになってる。後から振り返ればあのカットや台詞の意味が見えてきて、全ての伏線が繋がって分かる脚本と演出のバランスがまさに抜群。
だからこそ少しの情報で見方が変わり全てが繋がってしまう。ラストに全てがひっくり返ると言われれば着地点が見えやすくなる。いい加減「全てがひっくり返る」という宣伝文句と相性の良い作品と悪い作品を厳選してからつけて欲しい。