ロビー活動は予見すること
敵の動きを予測し 対策を考えること
勝者は敵の一歩先を読んで計画し――――敵が切り札を使った後 自分の札を出す
敵の不意を突くこと
自分が突かれてはいけない
冒頭でジェシカ・チャスティン演じるエリザベスが、まるで観客に向かって騙りかけるがごとく(それこそ注意喚起するがごとく)顔面ドアップで上記のようなことを言うのですが、彼女の警告も空しく私はまんまと彼女に騙されてしまいました。
いやだって、誰もいないところで書類をまき散らすような「出し抜かれた!畜生!」な描写があるんですもの。
それともあれですか、盗撮されているかもしれないとパラノイアな感じであったりするのでしょうか。
薬のくだりとか、そこまでエリザベスのキャラクターやパーソナルな部分にかかわってくるわけではなく、法廷でのピンチ演出の「ため」にほぼ終始していたりするのはもうちょっとどうにかできなかったかなぁと思いはしますが。
ところどころ、っていうかチームで動いているときにミッションインポッシブルのイントロ部分風味な曲がBGMとしてかかったり、たぶんそういうのを意識してはいると思うんですよね。劇中で言及されるのはむしろ「007」なんですが。
音楽とか全体的に落ち着いたムードの漂うせいでまじめな映画に見えますけれど、ウェルメイドというよりももっといわゆるエンタメに寄った映画だと思います。
コックローチスパイ(勝手に命名)とかのオーバーテクノロジーが出てきたりするのでそれは作り手も意識してはいるとは思うんですが、一方であのテクノロジーは割と近い将来在り得るタイプのものだったりするので(いやまああんなに万能ではないでしょうが)天然ボケの可能性もあるのか。
あのへんはシュールな笑いどころとして処理していいのかな・・・?
キャストでいえばジェシカ・チャスティンの演技が素晴らしいです(小並感)。
それと「キングスマン」以来好きなマーク・ストロングが出ていたりするので、そこもけっこうポイントが高い。