映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想いの作品情報・感想・評価

映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想い2016年製作の映画)

上映日:2016年11月19日

製作国:

上映時間:91分

3.0

あらすじ

『竜馬暗殺』『父と暮せば』『TOMORROW/明日』で知られる映画監督・黒木和雄。2006年に急逝して今年で10年が経ちます。晩年は、第77回キネマ旬報ベストワンの『美しい夏キリシマ』、井上ひさし氏原作の『父と暮せば』など、戦中戦後の市井の人々にフォーカスをあてた、戦争レクイエムと呼ばれる4作品を撮り続けました。生前、「現在の日常のなかに「戦時下」のあの日々の姿がかたちを変えて、ふたたび透けて見…

『竜馬暗殺』『父と暮せば』『TOMORROW/明日』で知られる映画監督・黒木和雄。2006年に急逝して今年で10年が経ちます。晩年は、第77回キネマ旬報ベストワンの『美しい夏キリシマ』、井上ひさし氏原作の『父と暮せば』など、戦中戦後の市井の人々にフォーカスをあてた、戦争レクイエムと呼ばれる4作品を撮り続けました。生前、「現在の日常のなかに「戦時下」のあの日々の姿がかたちを変えて、ふたたび透けて見えてくるような危機感を、私はいだきます。」と語った黒木監督。遺作となった『紙屋悦子の青春』の完成直後、初日の舞台に立つことなくこの世を去りましたが、それから戦後70年を迎え、わたしたち自身や社会は何が変わって、何が変わっていないのでしょうか? 本作品では、黒木監督の肉声や作品、同世代の著名人から10代の学生のインタビューを通して、監督が抱いた危機感はどの様なものだったのか、そして、戦争をしらない戦後世代はどの様にいまの時代を捉えているのか、紐解いていきます。本作品を監督するのは、黒木監督の『祭りの準備』などの助監督を経て、『正午なり』(1978年)で映画監督デビューした後藤幸一監督。長年にわたり黒木監督と交流のあった後藤監督が、黒木作品に込められた非戦と自由への想いを未来へ繋げる必見のドキュメンタリーです。

「映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想い」に投稿された感想・評価

obao

obaoの感想・評価

3.3
@シネ・ヌーヴォ
反戦の人 黒木和雄監督を通して、本当の自由とは何か、平和の意味を問うドキュメンタリー。色々と胸に響くもこがありました。

秋丸家に生まれた和雄少年も当時は当然のように軍国少年であったということ。大人になるに連れ反戦の人となり、劇映画デビュー作『とべない沈黙』から遺作『紙屋悦子の青春』まで…戦争をテーマとする映画を多く撮ったことの宿命を感じる。

『美しい夏キリシマ』でと語られる、一緒に歩いていた友人が空襲で頭をスイカのように割られ、手を伸ばしこちらを見ていたという実体験は衝撃。そして、『TOMORROW/明日』や『父と暮せば』での原爆爆発シーンには、反射的に涙が流れてしまう。

ただ、最後の方は黒木和雄を置き去り(?)にして、普通の反戦映画になっていたのは、少し残念でした。

【没後十年 黒木和雄映画祭】にて