まるちよ

空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎のまるちよのレビュー・感想・評価

2.5
原題は「妖猫なんちゃら(変換できない)」で、そっちのほうがいいと思う。
日中合作映画で、日本では話題にならなかったけど中国では結構売れたらしい。
主役の空海役が染谷将太なんだけど、ぶっちゃけこいつはどうでもいい。ボソボソ話しててカリスマを感じないし、役不足に思える。

物語の内容は唐の時代に遣唐使として渡った阿倍仲麻呂が死去した後に、密教の極意を体得しに空海が唐に訪れるところから始まる。
唐で起こる不気味な殺人事件を、詩人を目指す白楽天と一緒に空海が追っていくというもの。

トンデモ話に、トンデモCGがいかにも中国映画らしくて美しくて良いんだけど、どうも納得がいかないというか・・・。
楊貴妃に惚れた阿倍仲麻呂、白龍、この2人の関連性がよく分からなかった。
白龍の話だけで良いんじゃないか?と。
オチまで見るとものすごい壮大なんだけど、動機とかは惚れた腫れたの話で肩透かしだった。

映画の雰囲気としてはシャーロック・ホームズシリーズに似てるのかな。
どうして空海が常に微笑んでいるのか?とか考察をしていくと楽しいのかもしれないけど、そこまでする気持ちにはなれなかった。

◆良いところ
・華美で美しい
・染谷将太のファンなら嬉しい
・楊貴妃が綺麗

◆悪いところ
・純愛の話は分かるんだけど、脚本として薄っぺらく感じる
・染谷将太が滑舌悪い
・舞台みたいなオーバーアクション
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