ミア

ムーランのミアのレビュー・感想・評価

ムーラン(2020年製作の映画)
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これは映画館で観ていたら寝てたかもしれない

まず色の使い方とか衣装とかで、史実に忠実ではないのでは?という疑問が浮かぶ
まあフィクションなのでそれはいいとして、あまりにもムーランはじめ軍の仲間たちの描写がぺらぺらで全く作品に入り込めない
見進めても、アニメ版の素晴らしさが思い出されるばかりだった

一言で言うと、アニメ版の良いところを全部削ぎ落としたムーランダイジェスト版、といった感じ

このアニメ版ムーランの良さというのは、中国の伝統的な儒教の価値観における女性の葛藤を、ティーンのアイデンティティの問題と接続させて、普遍的なテーマに高めたところにあると思う
その良さがこの実写版では全く削がれていて、気を使えるかどうかが大事だみたいな、スターウォーズのような話になっている、というかかなりスターウォーズに近い話になっていた
だったら完成度的にもスターウォーズ見ます、、と思わざるを得ない

リフレクションという名曲の意味が変わってしまっているところに、この作品の問題が集約されているように感じた
つまり、どんなに隠しても本当の自分はごまかせない、という話が、嘘をつくかつかないかみたいな話にすり変わっていて、なんだか随分浅いテーマになってしまったな、、という感じ
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