ミア

ワンダーウーマン 1984のミアのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
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バーバラの扱いがモヤる

魔法の石の力=ズルで美しく強くなることは、本当の彼女の力ではないから代償を払うということだろうか

しかしそれでバーバラを魔女的に描くというのは、突き詰めると人間が憧れの誰かになることを否定していることにならないだろうか

地味でモテない私、というセルフイメージがそもそも、モテる女/モテない女という偏見を押し付けてきた社会の産物というのはある
そこから抜け出す方法はいくつかあって、一つには偏見そのものを無効化して他人が押し付けてくるイメージに囚われないというあり方
でも一方では、モテないからモテるへと越境するというのもありうるだろう
そして越境したいとある一人の女性が思うことを、誰も止めることはできないのではないか

バーバラはバーバラのままでいいし、すごく素敵である
でも同時にダイアナに憧れてもいい
バーバラがほんの少しダイアナに向かって踏み出す描写を、最後に入れてくれてもよかったのでは?
ミア

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