塚原直彦

ムーランの塚原直彦のレビュー・感想・評価

ムーラン(2020年製作の映画)
3.7
相棒ムーシューの不在やミュージカルシーンを徹底的に排除し、シンプル且つシリアスに傾けた実写版。
コロナ禍による配信の切り替えタイミングやディズニー+のプレミアムアクセスの値段設定など含め、作品外でややハズレくじを引いてしまった本作。

物語はアニメ版をベースとしつつも大胆な脚色がされており、だが果たしてそれが効果的だったかは甚だ疑問。
心情を丁寧に描くのはいいが結果としてテンポを崩すことも多く、アニメ版に比べるとかなり冗長になってしまっているのも惜しい。

一昔前の懐かしいワイヤーアクションのもたつき感など気になる点も多いが、実写ならではの美しく映える演出もありその辺は一長一短。
何より久しぶりにわずかでもアクションを見せてくれたジェット・リー御大には感涙。
そして唯一残された楽曲のリフレクションはやはり名曲中の名曲。
塚原直彦

塚原直彦