KUJIRA

ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

パトリック ウィルソン、ジェシカ ビール、ヘイリー ベネット、エディ マーサンこのキャストで面白く無いはずが無い。妻に死んで欲しいと願っていたら、本当に死んでしまった。何故死んだのか、誰かが殺したのか。あらすじは興味を惹かれるに充分。
それがこの出来。前半の殺人的な退屈さが眠気を誘う。だから仮眠を取る羽目に。何も起きないし、伏線と言う程の物も無い。被害妄想の酷い妻が、浮気を疑う。旦那は何したいのか不明。進展しない殺人事件。原作が古いのか、時代設定が結構前。それに合わせてBGMなども古めかしい。とにかく合わない。
妻が死んだ後に、実は旦那の浮気が本当だったと言う展開。面白いと思った唯一の瞬間。
とにかく、主人公の男に違和感しか無い。鉛筆差し出されても無視して自分のペンで書いたり、タバコを勧められても、自分のタバコを出して吸う、その人間性が信じられない。
妻殺しの男に何故か会いに行く。何も知らないフリして近付いたのに、突然事件の事を切り出す不用意さ。名前と住所を書くなんて有り得ない。普通に考えて偽名を使うはず。
妻が乗ったバスを車で追い掛けるのも理解出来ないし、途中で休憩するレストランで人に話し掛ける無邪気さも謎。
アリバイを聞かれて愛人の名前を出すのも不自然だし、本屋を知らないと嘘をついたのに後で本屋に行ってしまうなど稚拙さが目立つ。
刑事の捜査手法も無茶が過ぎる。今よりも色々緩い時代だろうが、容疑者を殴るとか店の物を破損させるのは流石に怒られるでしょ。
謎が謎を呼ぶ作風かと思いきや、終盤で本屋の殺しのシーンが急にフラッシュバック。結局、何の証拠も提示されなかった。
ラストの件は、本屋が主人公を殺しに来て、刑事が追いかける軽いアクション。作風ブレ過ぎ。アクションも適当。主人公と間違えて警官殺してたが、「私が殺した!」って叫んでた。
メインの4名を活かせていない上に、脚本が悪い。最後のセリフは何を意味するのか。殺して無いって事で良いのか。
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