METライブビューイング2016-17 カイヤ・サーリアホ「遥かなる愛」の作品情報・感想・評価

METライブビューイング2016-17 カイヤ・サーリアホ「遥かなる愛」2017年製作の映画)

上映日:2017年01月21日

製作国:

上映時間:180分

3.8

あらすじ

理想の女性に、真実の「愛」に出逢うため、遥かなる海を渡る騎士歌人!21世紀を代表する女流作曲家K・サーリアホによる、「愛」の極限を追求して数々の賞に輝く現代屈指の名作オペラが、話題のMET初演!「シルク・ドゥ・ソレイユ」で世界的な人気を博するR・ルパージュが演出する、約5万個のLEDライトが輝く「海」は圧巻!新世代の歌姫S・フィリップスとベテランの巧さが光るE・オーウェンズの主役カップルも強力だ…

理想の女性に、真実の「愛」に出逢うため、遥かなる海を渡る騎士歌人!21世紀を代表する女流作曲家K・サーリアホによる、「愛」の極限を追求して数々の賞に輝く現代屈指の名作オペラが、話題のMET初演!「シルク・ドゥ・ソレイユ」で世界的な人気を博するR・ルパージュが演出する、約5万個のLEDライトが輝く「海」は圧巻!新世代の歌姫S・フィリップスとベテランの巧さが光るE・オーウェンズの主役カップルも強力だ。 12世紀のフランス。ブライユの領主で騎士歌人(トルバドゥール)のジョフレは、享楽的な生活に飽き、理想の女性を求めていた。そこへ現れた巡礼の旅人から、トリポリの女伯爵クレマンスこそ自分が求める女性だと知り、憧れをつのらせる。クレマンスもまた巡礼の旅人から受け取ったジョフレの詩を読み、まだ見ぬ彼に恋心を抱いていた。ついにジョフレは、海を渡ってクレマンスに会いに行くことを決意するが、トリポリに近づくにつれて不安がつのり、心身をさいなみ始める。トリポリに上陸した時、ジョフレは病に冒されていた…。

「METライブビューイング2016-17 カイヤ・サーリアホ「遥かなる愛」」に投稿された感想・評価

SCORE

SCOREの感想・評価

4.1
作曲家がバックステージに現れるとは、素晴らしい現代オペラ
現代のLEDをステージに取り入れていて、とても美しい
出演者も良くて、素晴らしい
最後の盛り上がりに全て持っていかれたが、全体を通して美しさと神秘的な雰囲気に酔いしれる。
もう一度観たい作品。
いよ

いよの感想・評価

5.0
まず音楽の煌めく美しさにため息
私は全くクラシックに造詣深くないけれども、こんな曲があるのか!という衝撃
いつまでも浸っていたいような心地よさを感じる
時には心を直接揺さぶるようなドラマティックな一面も
間違いなくカイヤ・サーリアホ以外には作れない音楽

そして舞台を埋め尽くすLEDの海の幻想的な美しさにうっとり
これを思いつくルパージュも実現させてしまうスタッフも素晴らしすぎる
劇場で生で観れたらさぞかし綺麗だったろう…

内容はオペラというかオラトリオに近いようなシンプルなストーリー
領主で吟遊詩人のジョフレが遠くトリポリ城のクレマンスの噂を聞き、顔も見たこともない彼女に恋をし、彼女を崇めた歌を作る
クレマンスに理想化した女性像を重ね合わせている
決して会えない距離で想うからこそ気持ちは強くなる
日本の平安時代みたいで面白い
クレマンスは巡礼の旅人からジョフレの作った歌を聴き
「彼の作る歌という鏡の中でだけ私は美しく高潔でいられる 本当の心は空っぽなのに!」
と艶っぽく歌う
ここ、女性ならではの現実主義が見れて特に好きな曲
ヒロイン役のスザンナフィリップスがとにかくチャーミング
三角形の鏡を貼り合わせたようなワンピースを着ていて光の海が色を変えるたびに衣装も染まるので綺麗
相手役のエリックオーウェンズは身体が大っきくて並ぶと美女と野獣感がある(ごめんなさい)
後半は悲劇へ転じていくわけだけどその中で巡礼の旅人も中性的でいい味出してた

アンコール上映とかあったらもう一回見たいかも
超絶楽しみにしていたルパージュ演出!
MET史上、女性作曲家は2人目ですって!しかも単独公演は初めてだそうです。
物語は古典だけど現代オペラ。見もしない相手に恋をする、理想を描いちゃう空想妄想の恋模様、なんだかちょっと共感できます。
映像の魔術師であるルパージュは、約5万球のLEDで光の海を作り出し、幕が開いた瞬間あまりの美しさにため息。幕間のインタビューで、美術のカリーは、海も楽器、ピアノの弦のようで音に反応する、みたいなことを言ってました。演出なのか美術なのか照明なのか、視覚的絵的にかなりうっとり。
女性作曲家に女性指揮者(美人!)、中性的な巡礼の旅人も女性で、なんかいろいろ泣けてきました。
キラキラしてて絹のようなマジカルな曲には音浴効果があるようです。