ホイットモア大統領

散歩する侵略者のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
3.7
意図せずして『太陽』と同原作者の作品を立て続けに鑑賞。

OPからタイトルインまでは、本年度公開の邦画の中では断トツ1位だった!
『クリーピー』と合わせて、「遂に俺が観たい黒沢清カムバックか!?」と思わせたが、うーーーん…惜しい!!

そして、散々概念を奪っといて、侵略方法がアレでいいの???
…あれ、この気持ち前に何かで…
と、思っていたら『リアル』で首長竜を見た時と同じやつだと気づく(脚本家が同じ)。

それでも廃工場などの舞台や、気だるい雰囲気は流石だし、『美しい星』よりこちらの方が好きかな。
『ドッペルゲンガー』+『回路』をSFに仕立て上げた、そんな作品。

長谷川博己と高杉くんのロードムービーも何だか楽しげだし、垣末祐里は思わぬダークホース。

惜しむらくは長澤まさみの性格。
周りや起きていることを鑑みず、自分と真治のことばかりなのが不快だった。
そんな時、長谷川博己が「そんなことしてる場合か!?」と言い放つシーンでは、心の中にグッと親指を立てた。笑