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エンド・オブ・ステイツのtetsuのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)
4.0
前作に引き続き、シネマ神戸さんで鑑賞。

かつて2度、大統領を救った凄腕シークレットサービスの男"マイク・バニング"。
しかし、何らかの力によって、大統領暗殺未遂犯に仕立て上げられてしまった彼は、FBIに追われながらも真の黒幕を探すため、逃走することに...。

「あれ?!おかしい?!エンド・オブ・シリーズなのに、脚本が面白い...。」
と困惑した、まさかのシリーズ第3弾。

前作までの「勧善懲悪な物語」と「薄いキャラクター描写」が、あれよあれよも改善されていく展開には、驚きを隠しきれなかったです。笑

主人公の過去を掘り下げる物語や、その中で出会うある老人、主人公と合わせ鏡の様な悪役という設定は、もはや『007/スカイフォール』。
近年の007シリーズの中でも人気が高く、私的シリーズ最高傑作である本作に通ずる展開には、シンプルに興奮しました。

また、これまでは単なる殺りたがりシークレットサービスにしか見えなかった主人公・バニングが、本作を経て、深みのあるキャラクターへと見え方が変わったのも良かった!
彼の人生に一区切りが着くラストシーンには、少し寂しさも感じましたが、これからも続編があるという噂を聞いてしまうと、期待せずにはいられませんね...。笑

というわけで、これまで以上に練られた脚本のおかげで、物語の濃さが格段に上がった本作。
個人的には頭脳戦なクライマックスと、単なる勝ち負けで終わらせない秀逸な決着に、ぜひ注目していただきたい、断トツのシリーズ最高傑作でした!

参考
ジェラルド・バトラー『エンド・オブ』シリーズ、続編とスピンオフが検討中 | THE RIVER
https://theriver.jp/has-fallen-more/
(キャラクターをしっかり描いてくれるなら、全然見たい!)
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