世界最高峰のVJ素材を見させられたような感じ
良かったとこ1 ビジュアル
日本文化を本質的に理解するつもりはないけどディテイルだけはやたら詳しいという、奇妙なバランスで成り立っている、未来日本のウソ風景。ストップモーションアニメ風のためか、紙芝居のように水平移動を中心に据えた動き。汚らしいのにどこか小綺麗な犬たち。ウェス・アンダーソン作品の中でもビジュアルの奇妙さは随一。
いっそのことミュートにしてVJで流した方が楽しめるかも。
ダメだったとこ1 日本語声優
日本人キャラについては、声優と呼ぶのもおこがましく、総じて日本語が不自由。アタリ少年とか、喋られるとストレス溜まるから黙ってた方がいいレベル。渡辺謙とかオノヨーコとか日本人も参加しているけど、声優と呼ぶには恥ずかしいレベルで棒読み。
日本文化への異化効果と考えても質が低いし、日本人のアドバイザーついててこの体たらくって、まさにルックスだけが魅力のこの監督を体現してる酷さ。
ダメだったとこ2 ストーリーテリングのお粗末さ
情報の過多でごまかしているけど、唐突に始まる回想シーン、急に調子付いて物語の核心を担う交換留学生など、ストーリーの杜撰さは相変わらず。
