鎌谷ミキ

三度目の殺人の鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
4.3
【ポスターがおどろおどろしいというミスリード?】

[あらすじ]
すでに殺人の前科のある三隅高司(役所広司)が、元勤務先の社長を殺したことを自供する。彼の死刑はほぼ確実だったが、担当弁護士の重盛朋章(福山雅治)は度々変わる彼の供述に違和感を覚えていた。やがて調査が進むにつれ、彼を囲む複雑な人間関係が浮かび上がっていく。

[レビュー]
ハリさんとの久々同時鑑賞🥳
未見の是枝裕和ワールドに浸る!

直後の感想は「謎が多すぎる、それもまたよし!」で、フォロワーさんはちょっと手厳しい印象…確かにスッキリしませんなぁ〜

私は『真実』以外のストーリーのある是枝作品(ドキュメンタリー除く)は全て鑑賞してるんです。その視点からすると、冒険作だなぁと。
後、タイトルがアカン。人殺し映画みたいなそのままなのが、鑑賞を避けてた理由。『3度目の…』でも十分伝わったとは思います。

まあ、つまり本作は法廷劇なんですよね。それも、普段とは違う雰囲気の画になってたようで。それすら気づかなかった…『アリー・マイ・ラブ』とか好きでよく観てたんですよ、勿論『リーガル・ハイ』も好きです!

リーガル・サスペンスというジャンルもあるのね!二転三転する展開に福山さんばりに振り回されました…これ、ネタバレなしで書けることって何だろ🤔(予想通り、確信に触れたい方多数でネタバレあり多し)

お仕事的なポジションで案件を淡々とこなしていた重盛、そうはいられなくなってきた。それは三隅という人物がわからなくなってきたから。これは面白い視点だな。今まで熱血弁護士ばかり見てきたからね。そして、醸し出す人間味。これじゃないかな、是枝監督の意図することは。みんな真っ当な人間だった?ウソついたり、不正したり、✕✕✕したり…みんな人間臭かった。

役所さんがとにかく素晴らしい✨掴み所がないというか、何を考えてるのかわからない三隅というキャラクターを見事に存在させてましたよね。これって重要で、こんなやついないだろっていう人には感情移入しにくいから。これはもう見事という他ない(べた褒め)

役所さんありきでストーリー進めるから、どうしても周りが脇役みたいになってしまうね。いやいや、福山さんは安定して福山さんだね😁

セリフがけっこう印象的。「生まれて来なければ良かった命」「いや、そんな人なんていない」
ついに性善説みたいな話になってきた…

これは是枝監督の変化球。私はいいと思いました。ハリさんには響いたのかな?今回もありがとうございました😆

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日本シリーズ、関西対決ということで我が家及びカレとめっちゃ盛り上がっております😆

今日は22時までしっかり見れたんで結果まで書けるんですが、阪神残念…明日、頂上決戦へ⚾
鎌谷ミキ

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