タスマニア

空(カラ)の味のタスマニアのレビュー・感想・評価

空(カラ)の味(2016年製作の映画)
3.5
2020年170本目。

インディーズ映画らしく知っている人一人も出てこなかった笑
でも、題材が結構良きかな。
ちょっと前に「少女邂逅」と「放課後ソーダ日和」のコンボで若さの尊さと儚さを感じて、みんな幸せになってほしいなって思ったけど
それと似た感じの感想を抱いた。

言葉にできない不安と不満。
何が原因かわからないけど食べちゃう。我慢できない。
吐いちゃう。我慢できない。
もちろん経験はないから共感はできないけど、どうにかしてあげたさはあるよね。

全然本題とはズレるけど「食」って改めてすごい。
本来生きていくための生理的欲求だけど、
ある時代から「美味しいものを食べたい」という高い次元の欲求と考えられるようになった。
そして、一方でその欲求が「細くて綺麗でいたい」という更に高い次元の欲求の邪魔をするのだ。
沢山美味しいもの食べて、綺麗になれよ!少女よ笑

後半のマキさんは結構グッときた。
見てて辛い。新宿のカフェから「ここから走り出したいんだね」と、さとこを見送る最後の姿。切ない。
心のバランスが取れなくなっている人って結構身近にいたり、気付かないだけで綻び始めてたりする。
「どこかで生きててほしいです」というのはまさにその通り。

水の中で叫ぶ演出はよく分からんけど、よく見たことあるそれだ笑
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