映画大好きザウルスくん

ハリソン・フォード 逃亡者の映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

3.8
☆再鑑賞☆
妻殺しの罪を着せられた医師キンブル(ハリソン・フォード)が連邦保安官補ジェラード(トミー・リー・ジョーンズ)に追われながら真犯人を見つけ出すサスペンスアクション映画。

序盤に護送車と衝突した列車が脱線しながら爆発するシーンがあったり、中盤にハリソンが巨大なダムの排水口へ飛び降りるシーンがあったりと派手なシーンも多少はあるものの、基本的には逃げるハリソンと追うトミーの鬼ごっこをシンプルに描く古典的な面白さの作品でした!観たことがないので何とも言えませんが、こういった古典的な要素はリメイク元であるドラマ版『逃亡者』(63~67)から直接引き継いだ部分なのだと思います🙌

まずこの2大スターが対戦してるというだけでも興奮するし、銃撃戦や格闘戦はほぼ無いもののとにかく走ったり隠れたり潜入したり盗んだりバレたりバレなかったりのドタバタをテンポ良く繰り返してくれるので観ていて全く飽きないし、僕の好きなハリソンの困り顔や焦り顔が沢山見れたのも最高でした!そしてこれは普通のサスペンス映画ではマイナスな要素なのかもしれませんが、どうせ最後にはトミーが味方になってハリソンの無実を晴らしてくれるんだろうな、という大筋のハッピーエンドが見えているのも安心して楽しめるという点において本作にはプラスな要素だったのかもしれません(もちろんずっとハラハラしてましたけども)!

ただハリソン視点で描かれた作品であるため仕方がないのですが、「トミー率いる警察側ももう少し早く真相に辿り着いてくれないもんかな〜?」とか「ハリソンとトミーって事件直後にそんなに雪解けするほどの仲になるもんかな〜?」とか色々とトミー側の動きには不満な点も多いです。まあ、こうやってハリソンに感情移入しまくってる時点でこの作品の思うツボな訳だし、このような声が沢山あったからこそトミー側の活躍に視点を置いたスピンオフ作品『追跡者』(98)が出来たんでしょうけど…。確かにトミーの疑り深く、ビシビシ命令を出し、それでもなお最前線で活躍するキャラ設定は魅力的だったし、それに応じてプロフェッショナルぶりを発揮するチームもカッコ良かったですからね!どうやら僕は完全にこの作品の掌の上にいたようです笑

失った妻が戻らないのは悲しいことですが、自分の逃亡よりも目の前で苦しむ子どもの命を優先してあげられる、そんな善人が最後にちゃんと報われる映画を観れて嬉しかったです。普段バンバン人が死ぬ映画ばかり観ている反動なのか、普通に心が温まりました(多分ホッコリするタイプの映画じゃないんだろうけど…)☺️笑