tetsu

ジュリエットの仲間のtetsuのレビュー・感想・評価

ジュリエットの仲間(2016年製作の映画)
3.7
おうちでショートフィルムフェスティバル2020ということで、MyFFFの無料配信で鑑賞。

幼馴染みの親友・ジュリエットと彼女が通う美術学校の友人たち。
彼らとお泊まりパーティーをすることになったマグロヌ。
ジュリエットの新たな仲間たちに馴染めなくなった彼女は、少しずつ孤立してしまうが......。

人によっては主人公の行動にイラついてしまいそうな作品ですが、同調圧力が嫌いな僕としては、かなり好みの作品でした。笑
(解釈に関してはネタバレになるので、レビューの最後に書くことにする。)

あとは何といっても、演出が素晴らしかった。
定点で一人躍り狂うマグロヌや、森で朝靄に包まれる2頭のロバ?のショット、そして、朝食の即興セッション。

とりわけ最高だったのは、クライマックスの合戦シーンで、向き合った各陣営を分割して写す横からのショットと、ワクワクする音楽が、かなり好みな作品でしたね。
(ちょっとだけ、『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』を思い出した。笑)

"ある出来事の真相"が否かに関わらず、「主人公が嫌い」だからという理由で、低評価をつける人も多そうな一作ではありますが、是非、それ以外の部分にも注目してほしい一作ではありました。笑

P.S.
ただ、それ、『ゴジラ』じゃなくて、『ガメラ』じゃね?とは思いましたけどね...。笑


以下、若干のネタバレあり


**************************************



合戦シーンの"彼"の行動に「おや?」と思ったものの確信は持てなかったため、解釈委ねる系かな~と思っていましたが、改めて観ると、夜のシーンで、わざわざマグロヌが床の軋む音を聞いて、振り返るカットが入っているんですよね。
本作は一貫して神の視点で物語が描かれていましたし、監督が実は明確な答えを出しているところが個人的には痛快な一作ではありました。
(まぁ、それでも、マグロヌが嫌いな人はいるだろうけど。笑)


**************************************


参考
「ジュリエットの仲間」| FULL MOVIE | MyFrenchFilmFestival
https://youtu.be/Apt3aUUofvE
(本編はコチラから。5/25まで。)
tetsu

tetsu