skm818

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのskm818のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

これタイムパラドックスどうなっとん?と思うんだけど、まあいいや。あるカップルの男の方が交通事故で死んでしまう。男は幽霊になって妻を見守る。そのうち妻は新しい男を作って出て行ってしまう。幽霊は彼女の残した壁の中の手紙を見たくて家に残る。長い時間が経ち住人が入れ替わり(時々腹を立てた幽霊が皿を飛ばす)、そのうち誰も住まなくなって家は朽ち果て取り壊されて巨大なオフィスビルが建つ。いつのまにか周囲は都会。幽霊は絶望して身を投げる。気がつくと開拓時代に戻ってて、ある一家が幌馬車でやってきて家を建てようとしてるんだけど、先住民に襲撃されて死んでしまう。また気がつくと幽霊は家の中にいて、かつての自分と彼女が入ってくるところを見てくる。彼らは歴史を繰り返し、やがて彼は死んで彼女は出て行く。それを見送るとき、幽霊はもう一人いる。一人目の幽霊は壁のメモの発掘に取り組み、とうとうそれを読むことに成功する。何が書かれていたのかは明かされないけど、それは愛の言葉だったのかもしれない。幽霊は消え去る。そこで話は終わる。そうやって繰り返しつつ、順繰りに幽霊たちは消えていくっていうことかな。最初の方音がしてたの、前の代の幽霊が立ててたんだよな。そんでもって隣の家にも幽霊がいた。彼女?はもはや諦めて家の取り壊しとともに消えちゃったけど。哲学的な話で美しいが、だから何?って話でもある。好きか嫌いかきかれたら好きと言うかな。
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