ゆめちん

グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告のゆめちんのレビュー・感想・評価

3.5
グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告

妻を亡くし、娘サリー夫婦の家に越してきたエド。孫のピーターは祖父と暮らせると喜びますが、自分の部屋がエドのものになることを知るとその態度は一変し、エドに部屋を明け渡すよう宣戦布告する。

"ダーティ・グランパ" ではぶっ飛んだ祖父を演じたデ・ニーロが、本作では多少頑固だけど心優しい祖父を演じ、孫との対決でもコミカルさが強調され、予定調和な安心感を味わえる作品になっている。

最初は、孫ピーターが仕掛ける悪戯は子供らしいものだけど、次第にエスカレートし過激になっていき、周囲も巻き込んでいくのが見ていて愉快。エドも孫に負けじときっちり受けて立ち、子供相手に必死になる姿もデ・ニーロが演じているからまた面白い。本当の戦争の悲惨さを説くセリフが、サクッと盛り込まれているのも興味深い。

クリスマス好きな幼い孫娘ジェニーが表情豊かで実に愛らしい。エドとピーターの不穏な空気を和ませる役目を担い、エドとの会話シーンに心癒される。

物語のラストは "家族愛" で締め括り、温かな余韻を残してくれる。エンドクレジットではメイキング&NG集も披露され、撮影現場の楽しい雰囲気やデ・ニーロの笑顔も味わえ得した気分に。
ゆめちん

ゆめちん