映画の世界に浸れる幸せ
日常を忘れて映画の世界にどっぷり浸かりたい、というのが私が映画館で映画を観るひとつの理由だ。
山崎貴監督はそんな願いを本作で叶えてくれた。
一色夫妻のほのぼの不思議な日常を描く前半から中盤は「ALWAYS 三丁目の夕陽」のキャラクターの掛け合い微笑ましさにコミカルさをプラスしたドラマが展開される。
VFXに目を奪われがちだが、山崎監督は役者の配置や演技の引き出し方がホントに巧みと思う。
本作も堺雅人と高畑充希の掛け合いだけでも充分楽しく、堤真一や田中泯、安藤サクラなど脇までキャスティングが行き届いていて心地よい。
後半の黄泉の国のビジュアルはこれがまた素晴らしく、これだけあと5時間くらいは観ていたいと感じたほど。
「ああ、映画観たなぁ」と幸せになれるそんな作品。