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ティーンスピリットのtetsuのレビュー・感想・評価

ティーンスピリット(2018年製作の映画)
3.0
試写会にて鑑賞。

親にバレないよう、夜のバーで音楽活動を続ける少女・ヴァイオレット。
音楽番組"ティーン・スピリット"のオーディションに参加したことから、彼女の人生は少しずつ変わっていくが...。

率直な感想を言うと、可もなく不可もなくでしたね...。笑
エル・ファニングさんのファンは間違いなく必見ですし、本作がきっかけとなり、彼女が今後、音楽映画に起用されることが増えると考えるとフィルモグラフィー的に重要な作品なのは確かですが、単作としての完成度は、まずまずでした...。

一応、大まかな流れとしてはサクセスストーリーなんですが、途中、あるルール違反が発生するシーンで、それがアウトなら、主人公も"親の一件"でアウトだろ。って普通に突っ込みましたし、ストーリーの突っ込みどころは多数。笑
(まぁ、逆にそれが面白いんですが...。)
おかげさまで、終盤、ある登場人物の「良かった。心が震えた。」という言葉の薄っぺらさに、ちょっと笑いました...。

あと、逆光が強すぎて、登場人物の顔があまりよく見えないのは、かなりの問題でしたね。クライマックスの歌唱シーンでエル・ファニングの顔が見えないという上映事故が起きてました...。

ちなみに、監督はエル・ファニングさんの現在の彼氏だそうで、本編に登場する名曲『Good Time』の「頑張らなくてもいい、楽しければ良いさ。」という歌詞が何とも本作の制作を物語っているような作品でした。

というわけで、色々と不満を書いてしまいましたが、作中での音楽の使い方(とりわけ、オンの音とオフの音*の使い分け)には中々興味深い点があったので、ぜひ、そんなシーンにも注目してほしい一作でした!
*オンの音...画面上にうつっているものから流れる音。
オフの音...それ以外の音。

参考

Major Lazer, DJ Snake, MØ - Lean On | Teen Spirit Original Soundtrack
https://youtu.be/5XbqfUurOVg
(お気に入りの曲が、なぜか劇中ではinstrumental版だったため、ちょっとテンションが下がりました。)

2021/7/24 追記
『ティーン・スピリット』公式インスタグラム
https://www.instagram.com/violet_teenspirit
(映画とリンクするような面白い試みだったので、リンクをはっておきます。)
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