とりん

デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」のとりんのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

2020年11本目

tri.シリーズもついに5作目。
前作ラストで再び暴走したメイクーモンは、現実世界とデジタルワールド双方を壊そうとするほどの強大な力が宿っていた。それを止めるために動く子どもたち。
ついにデジタルワールドの遣いとも呼べるホメオスタシスはジエスモンを使い調和をもたらすためにメイクーモンを倒そうとする、またイグドラシルはメイクーモンを使って世界を滅ぼそうとしアルファモン、そしてメイクーモンと選ばれし子供たちのよつどもえの戦いとなる。

メイクーモンは生まれてはいけない存在と告げられた芽心は自分が選ばれた意味とどうしたら良いかわからない気持ちで葛藤していた。
そんな中、太一たちが声をかけ、メイクーモンを救わなきゃいけないという気持ちに心を決める。
四つ巴の戦いに究極進化で挑むが、ほとんど歯が立たず。
結局はオメガモンが全てを背負いその戦いに最後まで挑み続ける。
ここでもまだヒカリとテイルモンは究極進化できずにいた。
しかしあまりの強さで暴走を止められないとわかり、芽心はメイクーモンを殺してと悲痛の声を漏らす。
わかったと決心する太一と仲間にそんなことはできないと反発するヤマト、その2人がぶつかり合いながらも、果敢に向かっていき、太一は消息を断つ。

最終的には太一を失ったことから暴走したヒカリのデジヴァイスが共鳴し、テイルモンを変化させてしまう。
メイクーモンとも共鳴し、世界が闇に包まれたところでクロージング。
少し話が複雑になってきて、こんがらがってはいるが、今回も特に危機的状況は変わらない、むしろ悪化した。
しかし前作よりは子供たちの葛藤などがよく現れていて、心情表現としては良かった。
俺たちは一体何と戦えば良いんだと漏らす太一の言葉は、これまで明確に悪と戦ってきた子供たちにとって、今置かれてる状況の混乱具合がうかがえる。
そういった面の表現の強さはこのシリーズの強みと言えるだろう。
ついに次作で完結となるが一体どう収集つけるのか、残されたテイルモンの究極進化は、気になるところである。
とりん

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