とりん

ゴールデンカムイのとりんのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
3.7
2024年16本目(映画館4本目)

野田サトル原作、アニメもヒットしている人気漫画の実写化作品。
私は原作は少ししか読んでないけど、アニメは大好きで放送時には毎週楽しみで観ている。ファンからすると実写化と聞いた時はなんのネタかなと笑 いつかはするかもと思ってたけど、本当になると驚く。最近大作系漫画の実写化多すぎる気がする、特にジャンプ系。
しかも主役の杉元を演じるのは「キングダム」などでお馴染みの山崎賢人。他にも実写化作品に出演しまくってるのでまたかという思いも正直あったが、原作ファンでも高評価な人もいたし、観てみないことはわからないかと思い鑑賞。

結果としては悪くなかったというか、思ってた以上に良かった。
原作(アニメ)からの再現性、完成度は高めかな。個人的には何でもかんでも実写化は賛成ではないのもあり、実写化する意図はあまり感じられないけど。
現代舞台にしたドラマや恋愛作品の実写化ならまだ良いんだけど、こういうタイプの実写化作品を観ると世界観の違和感が拭えない。序盤は盛大なコスプレ大会かなと。原作やアニメが好きな作品の実写化作品はこれに慣れるまでに結構時間がかかる。
とは言いつつも途中から徐々に違和感はなくなり、のめり込んで素直に楽しめたかな。
ゴールデンカムイ自体がコミカルな要素とシリアスな要素が混同していて、アクションも結構ある。
そのあたりの雰囲気はうまく出せてたので、何も考えずに観ているだけでも十分楽しめたかな。

最初にキャスト発表した時からアシリパ役の山田杏奈くらいしかピンときてなかったけど、演技観てみるとどの方も結構良い。白石役の矢本悠馬、谷垣役の大谷亮平、土方役の舘ひろしだったり、若手からベテランまで幅広く起用されていて、それだけでも面白い。
特に鶴見中尉役の玉木宏が怪演すぎた、ハマり役にも程がある。原作アニメのあの雰囲気まんまだったし、狂気的な一面もしっかり演じきっていて、思わず笑ってしまうほど。これは本当にすごすぎた。

本作の主題歌はロックバンドのACIDMAN、大好きだった彼らの音楽をスクリーンで聴ける時が来るとは。最近は彼らのライブにもめっきり行ってないが、一聴したらすぐわかるくらいの変わらずのサウンドで、サビも盛り上がる。作品とも合ってた。

実写化作品特有の違和感さえなくなれば普通に楽しめたので、次作も期待したいとのろ。とはいえ1作目でこの進み具合、最後まで行くのにどれだけ時間かかるかな。というか最後までするのかしら。
とりん

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