とりん

リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜のとりんのレビュー・感想・評価

2.9
2024年25本目

遊べる本屋ヴィレッジヴァンガード、通称ヴィレヴァンを舞台にした作品。
メ〜テレで放送されていたTVドラマの1期、2期を観た上で鑑賞。
サブカルが無くなった世界で、主人公の杉下が奮闘するというのは悪くない設定なのだけれど、ストーリーの捻りがなさすぎるし、後が読める展開と何よりTVドラマの良さが消えてしまってるのが残念。
TVドラマではヴィレヴァンで実際に売られている商品を取り上げたり、実際に起きた出来事をベースに脚色した日常の内容が展開されるので、ほのぼのもあるし、ヴィレヴァンに対する発見や面白みもある。
本作ではそれが皆無である。ヴィレヴァンの商品紹介なんてほぼないし、サブカルの説明ために古今のサブカルグッズが紹介される程度。
もちろんサブカルを前面に出しまくっているヴィレヴァンがいかにサブカルというものを大切にしてきていて、そしてそれによって心の拠り所を求めている人や居場所としている人がいることも伝わる。言いたいことはわかるし、刺さるところもある。
ただいかんせんストーリー弱く、ドラマの良さがないのが悲しく、後半は何を見せられているんだろうってなってしまう。
オープニングからスターウォーズだったり、途中もターミネーターのオマージュなんかも盛り込むのはさすがだったけど。
とりん

とりん