津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町。かつて町があった場所はかさ上げ工事のために土に埋もれてしまう。この町で生まれ育った映画作家は、震災後に生まれた姪に向けて、彼女が大人になる頃には見れなくなる風景について映画で伝えようとする。監督は2011年に『槌音』を発表した大久保愉伊。彼が生まれ育ったふるさとの記憶と風景を、未来の姪に向けたメッセージで語る、ビデオレーターのようなドキュメンタリーが本作『ちかくてとおい』である。「2041年あなたの目の前には、どのような町並みが広がっているのだろう?そこではどんな景色が見え、どのような音が聞こえるのだろう?」インタビューもなければ、登場人物もいない。ある日突然消えていった風景から、これから生まれる風景を想像させる映像詩。
スペインのある小さな村に『フランケンシュタイン』の巡回上映がやってくる。6歳の少女アナはスクリーン上の怪物を精霊と思い、姉から怪物は村外れの一軒家に隠れていると聞いたアナは、ある日、その家…
>>続きを読むかつて栄えた町の記憶を巡る、町⺠とアーティストたちの物語 ギャラリーを運営する麻子は映像作家の谷繁に展示を依頼し、部屋を貸し出す。元々麻子とルームシェアするスミレは不信感を募らせるが、谷繁…
>>続きを読む桜前線に沿って福島県内を移動しながら、桜の咲く風景と桜に関わる人の声を記録した紀行ドキュメンタリー。福島県の桜は太平洋側から咲き始め、内陸部に向かい一ヶ月かけて県内を横断していく。なかなか…
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