ひろぽん

ワイルド・スピード/ジェットブレイクのひろぽんのレビュー・感想・評価

4.0
『ワイルドスピード』9作目

レティや息子ブライアンとの平穏な暮らしに落ち着いたドミニクだったが、昔の仲間の要請で、再び辣腕ドライバーとして復帰し、南米でコンピューター兵器を回収するという危険な任務に参加する。一旦は成功するも、襲ってきた謎の武装集団に兵器を奪われてしまう…。その組織は、かつて父親の死因を巡って決別したドムの弟であるジェイコブが率いていた。ドムは過去の罪と向き合い戦っていく物語。


『ICE BREAK』から5年後…
ドムは前の彼女エレナとの間に生まれたブライアンと妻レティと穏やかに暮らしているところから始まる。

今作では、1作目でドムが語っていた父親の死の真相の過去について明かされていく。そして、ドムにはかつて決別したジェイコブという弟がおり、彼の前に立ちはだかる。「アリエス」という人工衛星を経由して全世界のコンピューターを操ることのできる最強の電子機器を巡りジェイコブや前作で登場したサイファーたちと争っていく。

今作の見どころはなんと言ってもハンの復活と『TOKYO DRIFT』で登場したショーン&トゥインキーの久しぶりの再登場、車でターザン、超強力電磁石を使ったマグネットカーアクション。そして車で宇宙へと飛び立つという壮大なスケールの世界観へ。

007の『ムーンレイカー』でも宇宙へ行くのだから、シリーズモノのアクション映画が行き着く先はやっぱり宇宙なんだな。

車同士がポンポンくっついたり離れたりするマグネットアクションは斬新でシュールな光景が面白かった。

地雷原は130km以上スピード出さないと爆発しちゃうのか。

トラックを無免許運転して暴走する可愛らしいラムジーや、レティのワイルドなホッピー原液飲み、ミアの使い慣れない箸であんかけラーメンを食べる東京風な場所でのシーンが印象的だった。

ドムがジェイコブに車のキーを渡す終盤のシーンは、ブライアンがドムに鍵を渡した1作目のオマージュ!原点回帰のシーンでもあるから心にグッときた。

青色のGT-R R34で終わるシーンを観るとまだ映画の中ではブライアンが生き続けているんだなと安心する。

壮大なスケールのアクションで良いが、何か物足りない気がする。これ以降の作品がどうなっていくのかとても楽しみ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
9作目で登場する車は、

トヨタ「スープラA90スープラ(DB型)」

日産「スカイラインGT-R R34」

ダッジ・チャージャー「SRTヘルキャット ワイドボディ」

フォード「マスタング」

etc.....
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひろぽん

ひろぽん