素晴らしかったです。
素晴らしかった。本当に素晴らしかった。
役者って、凄い。
この作品に出ていた全てのキャストが
素晴らしい。演じること、キャラクターを
魅力的にしてゆくこと、シーンを作り上げ
てゆくこと。その準備。その努力。
あぁ、みんなに賞をあげたい。
リリー・ジェームズ。
もしこの作品にリリー・ジェームズか
いなかったら？この作品はもっと
窮屈な作品になっていたかも。
彼女の存在が実はよく効いていた。
首相と秘書。年齢も性別も立場も
違う2人が、良き理解者となり、
良き相棒となり、時に首相が泣いたり、
時に秘書が泣きもしながら、
お互い成長してゆくさまが、たまらない。
クリスティン・スコット・トーマス。
もしこの作品にクリスティン・スコット・
トーマスがいなかったら？この作品は
もっとウィットやユーモアや人間味の
足りないものになっていたかも。
つねに愛情たっぷりに、時には
鬼上官のように厳しく、時には
鬼嫁のように辛辣に
チャーチルを支えた妻を演じていた。
なんだろ？後半のあのシーンも
このシーンもみんなみんな、心が震えた。
映像も素晴らしかった。美しかった。
いい映画は映像が素晴らしい。
本当に繊細に丁寧に、忘れ難いシーンを
積み重ねてゆく。その姿勢、仕事ぶりが
歴史や人物たちへの敬意のように感じる。
（ダンケルク）
（人生はシネマティック！）
（英国王のスピーチ）
（イミテーション・ゲーム）
これまで観てきたこれらの作品の
名場面も思い出し、胸はずっと熱く
なりっぱなしだった。
あらためて今度まとめて一気に観たい。
そして、ゲイリー・オールドマン。
チャーチルの葛藤やら焦燥やらを
見事に演じたゲイリーはやっぱり名優だ。
観てよかった。
