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人生はシネマティック!のskm818のレビュー・感想・評価

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)
3.7
ひでぇ邦題だ。
戦時下の英国で戦意高揚のための国策映画制作に励む人たちの話。戦意高揚国策つっても、映画つくってる人たちにとっては他と同様1本の作品であって、ああしろこうしろ色々と制約はあれど、最善を尽くして作品として楽しめるいいものにしようとする気持ちや意欲はまっすぐなものなんだよなあ。
映画制作現場のあれこれ以外の人間模様はややありがちで、多分あの画家の彼氏は浮気してるだろうなと思ったらドンピシャだったし、バックリーさんも。これ空襲でじゃないよな。セット崩壊? ヒリヤードさんの怪我もその時のものなのでしょうか。戦時下に空襲以外で死ぬことを無意味な死と言ったカトリンにバックリーさんは、死はすべて無意味だと言ったけど、まさに自分が本当にしょうもないことで死んでしまった。
カトリン役のジェマ・アータートン、地味だけどいい女優さんだ。ヒリヤードさんも素敵。いい人じゃないか。あのエージェントの女性とうまくいくことを願ってやみません。カールも素人なのに素直に年長者の指導を受けてよく頑張った。
皆の雰囲気がよかったのがいいよね。こうでないといい作品は作れないのかも。
それにしても男って、惚れた女からつれなくされただけで、あんなに落ち込むんだなあ。
情報局の女性はレズビアンという設定らしいが、この時代、それは許されたのだろうか。独身主義者ということにしていたのかな。
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