たけちゃん

ブライトのたけちゃんのレビュー・感想・評価

ブライト(2017年製作の映画)
4.0
現代に甦った「中つ国」の物語!


デヴィッド・エアー監督 2017年製作
主演ウィル・スミス、ジョエル・エドガートン


ネトフリレビュー第2弾\(^o^)/
ようやく観ましたよ、「ブライト」
劇場で予告編を見て、ズルい!
これはもうネトフリ入るしかない!
って、思いましたもんね~(T_T)


で、入ったんですが、海外ドラマが面白すぎて、ヤバイ(>_<)
今は「スタートレック ディスカバリー」を観終わりました!ドラマのレビューも上げましたんで、見てやってください(笑)
他、MARVEL、DCドラマが目白押し( ¯−¯ )フッ




さて、今作は、監督がデヴィッドエアー、主演がウィル・スミスというネット配信限定とは思えない豪華さ。実際の映像もチープさは全くありません。
恐るべしネトフリ( ˘ ˘ )ウンウン






まず、設定が素晴らしく良い! (๑·̀·́)و ✧
元々、ファンタジーファンの僕は、エルフやオークなんかが出てくる話に目がないんですが、こうした存在が出るものは、ほとんどが中世以前、古代の物語ですよね~。例外的に、ハリー・ポッターに出てきますが(笑)


ところが、今作は現代にそうした種族が普通に暮らす世界なんです。ありそうで無かった!

舞台はロサンゼルス。
人間、エルフ、オークなどが共存する世界。2000年前、9つの種族が協力し、強大な力を持つ悪の「ダーク・ロード」を封印したが、「インファーニ」と呼ばれる勢力が「ダーク・ロード」の復活を画策する!これが表のストーリーです。でも、それだけではないんです。


ファンタジーならではなのですが、この設定を生かして、現代社会が持つ問題を暗示しています。

多数派は人間ですが、エルフはそれよりも高等な種族と目され一目置かれている。オークなどは逆に下等な存在と見なされている。彼らはそれぞれ縄張りを持ち、住むところも限定されている。


これらをアメリカの種族問題にスライドすると見えてきますよね。スノッブ的なセレブ、黒人やアジア人、プエルトリカン、メキシカンなどのマイノリティを取り巻く差別問題。
そんな姿が透けて見えます( ˘ ˘ )ウンウン




主人公のダリル(ウィル・スミス)は黒人警官。彼はLAPD初となるオークの警官ニック(ジョエル・エドガートン)とバディを組んでいた。そのため、ダリルも仲間から陰口を叩かれている。

そして、そのオークのニックは人間からも、同族のオークからも蔑まれ、嫌がられていた……。しかもそれは、バディであるダリルも同様であったのだ……。



このオークのニックが泣かせるんです。
彼はそんな思いまでして、どうして、警官を続けているのか……
何がそこまで彼を駆り立てるのか……



アクションに期待するのではなく、そんな多様な種族の有り様に目を向けてみると、この作品の良さがもう少し見えてくると思います。

こんなファンタジー作品ですが、よろしければ、どうぞ(^-^)/