マヒロ

ブライトのマヒロのレビュー・感想・評価

ブライト(2017年製作の映画)
2.5
もしも人間の世界にファンタジー世界の住人達が存在していたら…という設定で、LAの小汚いストリートで、魔法やらエルフやらフェアリーやらなんやらというおよそ似つかわしくない用語が飛び交う、今までにない雰囲気の映画。

どうやらこの世界には人間も含めて9種類の種族がいるらしいんだけど、今作で表立って出てくるのは人間、オーク、エルフ、フェアリーの4種類のみ。オークはストリートで暮らし、他の種族からは乱暴者として疎まれており、エルフは反対に富裕層としてセレブリティな生活を送っているという種族感の格差も描かれていて、さながらリアル版『ズートピア』のよう。

話としてはよくあるバディもので、凸凹コンビが事件をキッカケに協力関係に発展していくという流れ。
悪役であるエルフ集団は、ワンドという魔法の杖を手にしてダークロードと呼ばれるヤバイ奴を復活させようとしているんだけど、どうもいきなり風呂敷を広げすぎているようで入り込みきれなかった。前述の種族の出し惜しみ感とか、意味ありげに出てきて何もしない「光の盾」とか「魔法捜査官」といった面々など、ハナから続編狙いの(実際もう続編の企画が持ち上がっているらしい)姿勢が見え見えなのがいまいち気に入らない。
個人的には、映画はその一作で完結してこその面白さがあると思うので、長々と続けたいのならNetflixなんだし映画じゃなくてドラマでやれば良いのにと思ってしまった。

(2018.3)
マヒロ

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